ピアノ  いろいろQ&A

 ピアノはいつ生まれたの?

楽器の誕生を特定するのは難しいと言われていますが、ピアノの場合は1700年と言われています。
イタリアのチェンバロ製作者、バルトロメオ・クリストフォリ(1655〜1731)がメディチ家の王子のために製作しました。クルストフォリが「ハンマ−で弦を打って鳴らす」というピアノのメカニズムを開発したのです。

 初めてピアノ曲の譜面が出版されたのはいつ?

ピアノのための曲が初めて出版されたのは1732年です。イタリアのオルガン奏者でもあったロドヴィ−コ・ジェスティ−ニが、フィレンツェで12曲のソナタ集を出版しました。
ジェスティ−ニの楽譜にはpia.(ピアノ)やfor.(フォルテ)の強弱記号が使われています。特に和音の重なりが増えていくパッセ−ジで「だんだん弱く」という指示をするなど、和音数が増えると必然的に音量が大きくなるチェンバロでは困難な演奏表現を用いています。

 日本にピアノを最初に持ち込んだ人は誰?

歴史の教科書にも登場するドイツの医師シ−ボルトです。
1823年、シ−ボルトが長崎のオランダ商館医師として赴任した際に
持ち込まれました。
現在でもこの日本最古のピアノは山口県萩市の熊谷美術館に展示されています。

 ピアノはいつから88鍵になったの?

現在では7オクタ−ブ+3音の88鍵のピアノが主流ですが、88鍵のピアノが誕生したのは20世紀近くで、普及したのは第1次世界大戦後でした。
ピアノ曲の音域拡大に応じて鍵盤の数も増えていった訳ですが、それに大きく貢献した作曲家はベ−ト−ヴェン(1770〜1827)でした。
また、ラヴェル(1875〜1937)も88鍵すべてを使用して「左手のためのピアノ協奏曲」を作曲しました。

Q ピアノのル−ツはチェンバロ?

バロック・スタイルの演奏でおなじみのチェンバロはピアノの兄貴分ですが、ル−ツではありません。
歴史をさかのぼってみると、ピアノのル−ツとされている楽器は、日本の琴のような形状の打弦楽器、ダルシマ−です。
中近東に生まれ、11世紀頃にヨ−ロッパに伝えられました。その後、ダルシマ−はシルクロ−ドを旅して中国へ伝えられました。その進化した楽器が「揚琴」です。

揚琴は低音は1本の弦で1音を、中音から高音の弦は、2〜5本を同時に叩いて1音を出します。そのため、弦の総数は150本以上にもなります。一見複雑そうに見えますが、実は気軽で簡単に演奏できる楽器です。
「女子十二楽坊」でもお馴染みの楽器です。

 クラシックのピアノ曲で一番長い曲は?

近年日本でもポピュラ−になったエリック・サティ(1866〜1925)の作曲した
「ヴァクサシオン」です。
1分半ほどのフレ−ズを840回繰り返します。演奏時間は約18時間。
“ヴァクサシオン”とは「いやがらせ」「侮辱」という意味です。
サティならではの作品です。

もっとピアノの事を知りたい方は
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ここに紹介させていただいた記事はヤマハの情報紙
「LEGATO」2005年秋号から転載させていただきました。