ラファエル・ゲ−ラ先生による
デュオピアノ公開レッスン

前回大変好評でしたゲ−ラ先生による第2回目のデュオピアノ
公開レッスンが11月6日(日)桐朋学園内の教室で行われました。

ストラビンスキ−「花火」  蒲地さとね・あかり
ラヴェル「マ・メ−ル・ロワ」より 3,4、5曲目 
     扶瀬やよい・川田寛子
ラフマニノフ「組曲」第1番より “バルカロ−レ”
     松田ゆりか・森真佐子
ラフマノニフ「シンフォニックダンス」第1楽章
     柿谷綾乃・稲川久美子
チェルニ−「大ソナタ」第1楽章
     小平美弥子・山本深雪
アレンスキ−「組曲」第1番 全楽章
     水村明子・西村有紀

ゲ−ラ先生は穏やかな笑顔で
「ナイス、ナイス」「ベリ−グッド」など
やさしいお言葉をかけて励ましてくださるので、緊張もそれほどなく、楽しく受講することが出来ました。
編曲のものは原曲の楽器の音色について細かく表現方法などを教えてくださるので
「ああ、そうなのか!」と感嘆。
オリジナル曲では微妙な音の出し方がいろいろあること、一つ一つの音の出し方さえも気を配って弾くことなど、多くのことを学ばせていただきました。

今日はラファエル・ゲーラ先生の公開レッスンでした! 私たちはストラビンスキーの「花火」を弾きました。先生にオーケストラで弾いている時の元の楽器の音を全部きちんと調べてそれを想像して弾かなくちゃいけないと、言われました。
テクニックでは手首の角度を変えて弾くとかスライドインしてやわらかく長めに弾くとか。
管楽器のスタッカートから弦楽器のスタッカートに変るとき弾き方を変えていったりとか。
トレモロの指使いも変っていました。いっぱい、いっぱい教えていただいて良かったです!! 色々ありがとうございました。
他の人が弾いた曲ではラフマニノフの「幻想的絵画」をやっていて曲に迫力がありすぎて「うきゃ〜〜っ」っと聞きほれてました!

秋晴れには程遠い暗雲の低い空の下、ゲーラ先生のレッスンが桐朋学園の中高の階段教室で行われました。手は冷たいし、どうなる事かと少し不安に思いながら席についていると暫くしてゲーラ先生が教室に入られました。その瞬間に何かそれまでと違った明るいラテンの雰囲気が教室に漂うのを肌で感じ、また、いかにも明るく紳士でいらっしゃる(少しブレンデルに似ていらっしゃるような。。)先生のお姿を拝見した瞬間に、このレッスンが楽しく素晴らしいものになるという期待で一杯になりました。そして、その予感は的中しました。アメリカでご実績を積んでいらっしゃられた先生ですが、アメリカからみたヨーロッパの文化と日本からみたそれは同じ異文化にあたります。それだけにパリで私が師事していた師が、本当にフランスの古典的な面をベースにレッスンを進めていくのとは全く違い、常に一つ一つの音に対し探究心を持ち新しい面を見つけるべきであるという発見する楽しさを教授して頂いたように感じました。それは、日本人と同じようにやはり遠いところからヨーロッパの文化、音楽を見つめるゲーラ先生ならではの、たぐいまれな素晴らしい御教授法なのかもしれません